古来から水俣病(有機水銀が原因)やイタイイタイ病(カドミウムが原因)などによって,金属中毒の恐ろしさは理解されているはずであるにもかかわらず,いまだに厚労省も重い腰を上げようとしていません.最近では,金属アレルギーに関する研究も進み,何冊もの雑誌や本が出版され,各歯科大学でも金属アレルギー外来が新設されてきています.しかし,いまだに多くの歯科医院で,こういった危険性の説明もなしに,健保治療がおこなわれております.
金属アレルギーの弊害は,はぐきの色素沈着(黒ずみ)・紅斑・白色病変,顔だけにとどまらず背中・手指・足の裏までに及ぶ皮膚の炎症症状があらわれることもあり,重篤な場合には,全身的湿疹や摂食困難につながる事もあります.また,巷でもアルミニウムがぼけにつながる事や,アメリカでは,あるクラス全員の頭髪中の鉛の量のグラフと成績表が反比例でぴったりと重なった事などが知られております.当予防医学の基調である美しさの点からみても,やっぱり黒ずんだ歯茎は美しいとは決して言えません.
当予防歯科では,見た目にも自然で,生体為害性のない真っ白な材料での修復をお勧めしています.数種類の審美的修復のうちでも,オール・セラミックによる修復では,完全に無機質であるため安定しており,卑金属のように容易にイオン化して溶出し,金属アレルギーを起こす事もなく,満足のゆく結果が得られます(審美歯科ページにジャンプ).