あかちゃんにとって一番いいのはやはり母乳です.しかし100%母乳というのは不可能な場合が多いですので,やはり母乳と人工乳の混合ということになります.母乳の良さとしては,
などがあげられます.
むかしアメリカのお母さんはとても忙しいので,一番出のいいほ乳瓶(左の図)を買ってきて,さらに穴を広げて授乳時間を短く済むようにしていました.それが不正咬合を増やす原因になったと聞きます.努力しないでもあふれ出るミルクは,あかちゃんのすいつく力(吸啜力)をはぐくむことができなかったからです.左の図は世界で最も高く評価されているドイツのNUK(ヌーク)社のゴム乳頭です.
nuk本社のオフィシャルペ−ジや,日本においてはコンビタウンのホ−ムペ−ジで説明されているように,「乳首はすべてヌークを採用しています.哺乳びんを使うときも,機能・感触ともにママの乳首にいちばん近いものを与えてあげたい.それが赤ちゃんの心とからだの発育に大切なことだと思うからです.ヌ−クゴム乳頭は,ミルクの栄養面も去ることながら,ママの乳首にいちばん近い機能と感触を兼ね備えています.赤ちゃんには母乳がいちばんという考え方のもとに,美しい歯ならびと正しいかみ合わせを考えると,乳首はNUKになりました.それが赤ちゃんの心とからだの発育に大切なことだと思うからです.」と謳っております.
我が矯正学の世界でも,現世界矯正医機構の主宰であるトム・グレーバーがブルーブックとよばれるその矯正学のいわば聖書,Orthodontics: Current Principles & Techniques Thomas M. Graber (編集), Robert L. Vanarsdall (編集), Katherine W. L. Vig (編集)の中で,一章を割いてヌークのゴム乳頭の有用性についてのべています.
ヌ−クゴム乳頭は,あかちゃんが一生懸命吸わないとミルクを飲むことができません.一生懸命飲むことでアゴの筋肉が育ち,将来の不正咬合予防に役立ちます.